そもそもおまじない(御呪い)とは何なのか?

願いを叶えたい。悩みを解決したい。誰しも一度はこういった想いを必ず抱いた事があるでしょう。
そんな時、解決方法を模索しているとインターネットや書物で下記のような言葉を見かけた事はありませんか?
【おまじない】
【呪術】
【呪い】
皆さんにとって最も身近に感じられるものはきっと【おまじない】という言葉でしょう。
そしてこの3つ、言葉は違えど基本的には同じ意味を示す言葉なのです
※これについては後日改めて記述します※
そしておまじないとはそもそもなんなのか?
簡潔に説明すると、
「神仏や上位神霊の霊力を借りて、様々な願望を実現する為の手法」
なのです。
つまり、おまじないとは【呪術】【呪い】とも呼ばれたり、あるいは魔術や魔法など国や時代によって様々な呼称で呼ばれている神秘術の1つなのです。
祈りを捧げる対象(神や悪魔、又は精霊など)や目的によって呼び方が変わるだけで、その根本は大きく変わる事はありません。
人間の集中力や精神エネルギーが他者や物体に影響する事は現代科学でもある程度立証されているようになりました。
そしてそれに気付いていた様々な国や時代の人々が、その力を用い更なる力を求め培って来た手法がこの【おまじない】という技術なのです。
日本を始めとする先進国では物質主義や科学が発展し、軽視される傾向にありますが、呪術信仰は今尚、様々な国に残っており、古来日本でも時の権力者が政治的判断や外敵から国を護る為に有能な呪術師を抱え、有事の際には呪術を執り行ない、国を護ったという事を示す文献も数多く残っています。
実は日本の呪術に置ける呪術の歴史はとても古く、皆さんご存知の卑弥呼も呪術を使い民衆を束ねた女王でした。他にも日本の神話には様々な呪術に関する記述が残っています。
特に有名なのは誰もが耳にした事があるであろう安倍晴明もその1人です。
彼は陰陽道という呪術式を確立し、その術を用い数々の奇跡を起こしその名を轟かせました。
中でも有名なのが当時の当時の天皇が病に伏せた際、安倍晴明が禊を行うとたちまち病から回復したという伝承が残っています。
こういった伝承を読むと、今でも尚、政府関係者や企業経営者などが何か大きな判断をする時は有名な占師(呪術師)の元を訪れるという話はあながち嘘ではないのかもしれません。
身近な呪術
呪術やおまじないは個人では難しそう・・そう思われるかもしれませんが、実は知らず知らずのうちに皆さんもおまじないを行っているんです。
最も日本人が頻繁に使うは言霊信仰を基にしたおまじない(呪術)です。
結婚式で「縁を切る、別れる」という言葉が忌み嫌われたり、受験生の前で「滑る、落ちる」といった言葉を発する事を避けるのも言葉には物事を実現させる力があるという潜在的な意識から生まれている作用なのです。所謂、縁起が悪いという奴ですね。
◆数字の4や9は避ける。
◆夜に爪は切ってはいけない
◆北枕にして寝ちゃダメ。
◆夜に口笛を吹いてはいけない。
◆霊柩車を見たら親指を隠さなくてはいけない。
◆箸と箸で物を渡してはいけない。
などなど、ご両親などから言われ、いつの間にか身に付いている行動があるのではないでしょうか。
他にも知らず知らず行っているのがジンクスと言われる物。
「靴は左足から履く」
「身体を洗う時は頭から」
「猫のくしゃみを見ると良い事がある」
など、いつの間にか自分が信じている事象などあったりしませんか?
これは自分の中で良い事を引き寄せようとしたり、悪い事を避けようとしたりする一種のおまじない行為なのです。
一流スポーツ選手や芸術家などもこういったジンクスを尊び、何か大きな勝負や製作の前にはとてもこだわり、指針にしているという傾向が見受けられます。
フィギュアスケートで有名な浅田真央選手も強いこだわりを持っていて、スケート靴を履く時は必ず左足から履くと語っていた事があるそうです。
一流選手ほど、勝利への渇望が強く、単に練習だけでなく勝つ為に必要な技術や知恵を知らず知らずいつの間にか身に付けているのかもしれません。
少し長くなってしまいましたが、つまりおまじないや呪術は決して縁遠い存在ではなく、私達の身近に存在する、願望や良き未来を手にする為の技術なのです。
科学がどれだけ進歩しても今なお根付く呪術の名残りを知れば、その効果の信憑性にも頷けるのではないでしょうか。
1人では解決出来ない悩み、どうしても叶えたい願望や夢。
もしあなたがそういった事で今悩んでいるならば、おまじないの力を借りてみるのも1つの手段ではないでしょうか。
ただし、安易におまじないや呪術に手を出してはいけません。なぜならば、おまじないや呪術はその高い効果だけでなく、正しい知識を持って行わないと術者に対し同時にリスクも与える存在するからです。
そのため、最近ではそういったリスクを防ぐ為に呪術を代行してくれる呪術代行屋さん等もいる位です。
おまじないや呪術に置けるリスクに関してはまた別の機会にお話したいと思います。
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